当店での過ごし方について
※以下は少し長い文章なので
文章を読むのが苦手な方は店頭で私が口頭で要約するので最初に言ってくれるとありがたい
当店は
「バーに行くのが初めて」
という方がよくご来店される
大変ありがたいことである
店の雰囲気が大まかにでも伝われば
来店する方も安心だろうし
店側も助かる場合が多いので
偉そうで申し訳ないが
「過ごし方」を記す事にした
また
店とお客様には相性がある
文章を読んでこの店は自分には合わないと感じた方は、お互いの為に他店へ行かれた方が良い
以下はBAR燐光で過ごす場合に限定した事項である
全てが他店で応用できるわけではない
しかし以下の事項を知っておけば
どこの店へ行っても一先ずは周りを不快にさせることはないだろう
- ご来店人数について
当店は大変狭い店なので、
基本的にはご来店は二名様までにして頂きたい
ご予約が無い二名様以上のご来店は
お断りすることが多い
御了承を
- 煙草、香水、制汗剤、体臭について
ご来店前に気をつけて頂きたい事だが
香水や整髪料、柔軟剤の香り、強い体臭を発している方はご来店をお断りする場合がある
香水は使用しないか最小限に、
夏場などは衣服が異臭を発していないか確認して頂きたい
カウンター越しに強い香りが継続して漂っていると、鼻が効かなくなりカクテルが作れなくなってしまう
隣に座ったお客様も香りに敏感な方なら気になってしまいゆっくり過ごせない
お店ではお香を焚いている事があるが
風が吹けばさっと消えるものにしてある
香水は立ち上がった時などにふわっと香る程度なら素敵で良いが、延々強い香りを嗅がされるのは辛いのだ
当店は紙タバコ電子タバコどちらも喫煙可能である
ただし香りが強いタバコ、例えばガラムなど香料が加えられたタバコは上記と同じ理由(延々強い香りを嗅がされるのは辛い) でお客様が多数いらっしゃる場合はご遠慮頂いている
ご配慮願いたい
- 写真撮影について
初めて来店された方に、
いきなり店内やカクテルの撮影を始められると
実は店側は不安である
最初にひとこと「写真いいですか」と声をかけてくれるととても安心する
(一度声がけしてくれたら、もう気持ちは伝わりましたから何度も聞かなくていいですよ)
何故声がけが必要かというと
以下の点を留意してくださる方かどうかわからないうちは不安なのだ
ひとことでいいので声をかけてくれると、
店主はとても安心する
・フラッシュ、ライトは眩しいのでやめてほしい
・他のお客様が写り込まない様に注意
・シャッター音をずっとカシャカシャされるとうるさいので困る(消音推奨。iPhoneならLIVEモードなどにしてシャッター音が小さくなる設定にしてほしい)
店が落ち着かない雰囲気になるのでシャッター音が出る撮影はほどほどにして欲しい
・メニューの撮影は遠慮してほしい
値段や商品入替など随時更新しているのでトラブルに繋がる為
表紙はOK
・食べログに掲載するのだけはやめてほしい
店主は食べログが嫌い
それに準ずる口コミサイトも同様に好きではない
Google mapへの投稿も、
褒めている内容だとしても辞めて欲しい
・商業目的に使用する写真を撮影する際
(投げ銭が発生する個人ブログ掲載も含む)
連絡をしてほしい
(行きたいBAR10選!の様な紹介コンテンツにも商業目的でなくとも載せないで欲しい)
・個人が楽しむ範囲でSNSに投稿するのはOK
これらを理解してくれるなら、好きに写真を撮って楽しんでほしい
- 満席時に長居する場合は配慮を
空いている場合はゆっくり過ごしてほしい
しかし満席の場合
もう飲まないのであれば
次のお客様が来た時には席を譲ってほしい
次の方が来た時に「もう出ますよ」など
店側に教えてもらえると大変ありがたい
そうしないと当店の様な小さな店は
冗談ではなく潰れてしまうのだ
あくまで目安だが、
1時間から1時間30分で1,2杯
2時間の滞在で2〜4杯
3時間で4.5杯
これくらいが基準かと当店は考えている
もちろん体調や自身のペースもあるので
無理をして飲む必要はないが
混雑時にグラスが空のままもしくは一口だけ残して長時間滞在するのは当店では辞めていただきたい
ゆっくり過ごしたい場合は、
平日の早い時間帯などが比較的空いているのでおすすめ
金曜、土曜、日曜、祝日は混雑している場合が多いので、満席の場合には気遣いをお願いしたい
- ボトルや店の備品に触る時はひとこと声をかけて
ご注文されたボトルなどを
お客様の目の前に置いたりする
もちろん見て頂く為に置いているのだが
ボトルに触る場合は
「ボトルを触っていいか」
「見ていいか」等
ほんのひとこと声をかけてもらえるととても安心する
香りを嗅ぎたい時などは声をかけて欲しい
ボトルのキャップやコルクなどは
店のスタッフが開けてお渡しする
(当店の場合だ
非常にデリケートな物はお断りする場合もある)
目の前にあるからといって断りなく瓶の蓋を開けてはいけない
衛生上の問題やコルクを破損する可能性もある
そしてボトルは大事な商品なので
無断で触られるのは抵抗があるのだ
ちなみに当店の本や雑誌はどれでも自由に手に取ってもらって構わない
(本は、戻す場所がわからなくなってしまった場合はそのままカウンターに置いたままにしてほしい
違う場所に戻されてしまうと無くしてしまったかと店主が勘違いしてしまうので)
- 声のボリュームに気をつけて
すごく小声で話す必要もないが、
地声が大きい方は声のボリュームに気をつけて
店内ががやがやと賑わっている時もあれば
話さずに本を読んでいる人ばかりの静かな時もある
状況に応じて調整していただけるとありがたい
賑やかな店の雰囲気は大好きだが、
やかましい店にしたくはない
やかましい店でも構わないのなら
そもそもバー以外の選択肢を選ぶべきだろう
- バーテンダーを呼ぶ際
当店はカウンターのみの小さな店なので
全てのお客様がどんな状況か大体は把握している
しかしひとりで営業しているので
忙しい時はなかなか全てのケアに回れない
あの方のグラスが空いている、
あの方はお会計かな、
ご注文が決まった様だ、など気づいてはいるが手が回らない
なので申し訳ないのだが、
こちらから伺うまでぐっと待っていて頂きたい
そして店の雰囲気を壊さない為には
「すいませーん」と声を出して呼ぶのではなく、
目線で合図して頂いたり、小さく手をあげて合図して頂いたりの方が断然スマートである
あなたから見て
バーテンダーがお客様と雑談をしている様に見えても、それは暇なのではなく接客をしているのである
他の方と話をしている時に「すいませーん!」と遮る様に呼ぶのは、緊急でなければ辞めていただきたい
あなたも話をしている最中に途中で遮られたら気持ち良くはないのではないか
ちゃんと気付いているので、
こちらから伺うまでぐっと待っていて頂きたい
協力して頂けるとありがたい
- 乾杯の時のグラスはぶつけないで
バーで乾杯をする時、グラス同士をぶつけてはならない
グラスにこだわりがある店がほとんどなので、
大変薄いグラスや脆いグラス、希少なグラスを使っている場合が多い
乾杯時にぶつけて割れてしまったら、
せっかく楽しく飲んでいるお客様自身の気分が台無しになってしまう
バーで乾杯をする時は、
グラスを少し持ち上げて乾杯、と小さく
言葉や目線を交わすとスマートでとてもよいです
- 「バーテン」について
実は使い古されたバーあるあるなのだが、
「バーテン」という呼び方は好ましくないという話について
未だに「バーテンさん」と呼ばれることもよくあるのだが、
この呼び方は使わない方が無難である
「バー」と「フーテン」を掛け合わせた蔑称だと言われたりもしている
詳しい話はここには書かないが
バーテンダーは「バー」の「テンダー」であるから「バーテンダー」と呼ばれる様になったと言われている
「バーテンさん」と呼ばれて特別嫌な気持ちになるわけではないが説明した方がいいかと考えてしまうので
「バーテンダー」と呼んで頂く方がいいだろう
あとは「店長」「店員」などが無難
スタッフを「お兄さん」「お姉さん」と呼ぶのはあまり推奨しない バーでは避けた方が良い
わたしのことは呼ぶ必要があるなら「店長さん」などと呼んでくれればいい
- 隣のお客様へ話しかける際
何かのきっかけで初めて会った隣のお客様と会話が始まることもあるだろう
バーや小さいカウンターの店の特徴のひとつでもある
※店によってはお客様同士の会話を禁止しているところもある 店の方針に従うべし
その際の注意点だが
大前提として
「いきなり隣に話しかけない」
(煙草吸っても大丈夫ですか、等の配慮の声がけは別だ むしろありがたい)
「相手が嫌がることをしない」
「相手を尊重する」
「干渉しすぎない」
これを忘れないでほしい
相性が悪そうな方や一人で飲みたい方もいるので店主の采配に従って欲しい
以下具体例等
・初対面の方のプライベートに踏み込み過ぎない
(細かい住所が特定できる様な事を聞かない)
(いきなり職業や学歴が特定できる様な事を聞かない)
(彼氏・彼女・パートナーいるの?
結婚してるの?
これは初対面で聞くのは本当にやめて)
プライベートを聞かなくても楽しく回るのが
バーでの会話だ
・自分の話ばかりを長々としない
(相手はあくまでバーに飲みに来たお客様で、
あなた専門の話し相手ではない)
・愚痴や自慢話はほどほどに
(愚痴や自慢話も楽しい会話になる場合があるが、話術に自信がなければ辞めておいた方がいいだろう。バーテンダーが相手であれば多少は聞いてくれる店もあるが、ほどほどにしておかないと愛想を尽かされるだろう)
・相手を貶さない
(酔ってると無自覚にやりがち)
・そもそも、話しかけ過ぎない
(酔ってるとやりがち)
・下品なナンパ行為は出入り禁止にする
以上の事には性別は関係ない
全ての方が注意するべき事と考える
バーで偶然出会った人が一生の友人になることもある
距離感を大切に会話を楽しんでほしい
- 他人を挟んで会話しない
飲んでいて隣に知らないお客様が座る
その隣にあなたがよく知っているお客様が座ったとして
知らないお客様を間に挟んで会話を始めないでほしい
挟まれた方は目の前で自分の関係ない話を延々とされて
非常に煩わしいだろう 邪魔者扱いされている様にも感じるかもしれない
席に余裕がある場合は店側も配慮するが、
色々な事情で席を動かせない時がある
その場合は知っているお客様がいても挨拶程度にしておいてもらいたい
- 話題の内容について
バーには色々な背景を持った方が訪れる
話しているあなたに悪意がなくとも、
ある方にとっては
楽しく時間を過ごしに来た時に聞きたくない話もあるはずだ
仲間内だけで話していても
狭い店内ではどうしても聞こえてしまうのだ
個室でもない限り、バーでの会話は、店内全ての人間に聞かれていると考えた方がいい
だからできる限りの想像をしてほしい
「この話で、楽しい気持ちに水を差される方はいないだろうか?」と
デリケートな話題をするなというのではない
他人に配慮が出来た話し方であれば、
もしくは他に誰もいなければ存分に語り合えばいい
(但し当店の場合、著しく差別的な話題である場合はお帰り頂くこともある)
人種、国籍、性別や身体の特徴を揶揄、
誹謗中傷したり
あらゆるマイノリティへの差別発言、
周囲や店主を不快にする様な話や
人権を無視した発言をされる方は
そもそも御来店をお断りしている
友人や知り合いを当店へ連れてこようと思ったときは、ここは確認しておいてほしい
どんな考えを持っているかは人それぞれであり、脳内にまで干渉はしない
だが私はこの店の空間で差別発言を聞きたくはない
とりあえずこの辺で
ここに書いたのはあくまで基本のルールである
慣れて来て遊び方がわかってくると
バーはもっと楽しくなるので
色々なバーへ行ってみて欲しい
すごく気になった時にだけ
こちら側から声がけをする
難しく考えずに楽しんでもらえると
こちらも嬉しい
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